FP3級試験
2023年1月 第38問
問38
損害保険において、契約者が負担する保険料と事故発生の際に支払われる保険金は、それぞれの事故発生リスクの大きさや発生確率に見合ったものでなければならないとする考え方を、( )という。
大数の法則 | |
適合性の原則 | |
給付・反対給付均等の原則(公平の原則) |
(FP試験 2023年1月 第38問 学科/リスク管理/損害保険)
解説
(3)給付・反対給付均等の原則(公平の原則)
1. 大数の法則
大数の法則とは、ある事象の確率が、その事象が起こる回数を増やすにつれて、一定の値に近づくという法則です。
保険においては、各個人にとって偶発的な保険事故であっても、多数の人で何回もその保険事故が繰り返されていくと、ある一定の確率に近づきます。この確率に基づいて、保険会社は保険料を算出しています。
2. 適合性の原則
適合性の原則とは、保険契約者のリスクと保険料が適切に適合していることを意味する原則です。
保険は、リスクの高い人ほど保険料が高く、リスクの低い人ほど保険料が低くなります。これは、大数の法則に基づいて、保険会社が保険料を算出しているためです。
3. 給付・反対給付均等の原則(公平の原則)
給付・反対給付均等の原則(公平の原則)とは、保険契約者が支払った保険料と、保険事故が発生した際に受け取る保険金が、公平に等しいことを意味する原則です。
この原則は、保険契約者を保護し、保険会社が健全に運営されることを目的としています。
具体的には、保険料は、保険事故が発生する確率と、保険事故が発生した場合の損害額に基づいて算出されます。また、保険金は、保険契約者が被った損害額を補償する額として算出されます。
以上の3つの原則は、保険の基本原則として、保険の運営において重要な役割を果たしています。
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