FP3級試験
2023年1月 第11問
問11
次の<設例>(2023年1月 問10~12まで共通)に基づいて、下記の各問に答えなさい。
X社が提案する建設協力金方式に関する次の記述のうち、 最も不適切なものはどれか。
「建設協力金方式とは、X社が建設資金をAさんに貸し付け、この資金を利用してAさんが建設した店舗をX社に賃貸する手法です。建設資金は、契約期間中に賃料と相殺する形で返済するのが一般的です」 | |
「建設協力金方式により建設した店舗は、相続税額の計算上、貸家として評価されます。また、甲土地は貸家建付地として評価されます」 | |
「建設協力金方式により建設した店舗は、契約期間満了後にX社が撤去し、Aさんに甲土地を更地で返還するのが一般的です。Aさんは、甲土地を手放さずに安定した賃料収入を得ることができます」 |
(FP試験 2023年1月 第11問 実技/個人資産相談業務/不動産の有効活用)
解説
(3)「建設協力金方式により建設した店舗は、契約期間満了後にX社が撤去し、Aさんに甲土地を更地で返還するのが一般的です。Aさんは、甲土地を手放さずに安定した賃料収入を得ることができます」
(1)適切。
(2)適切。
(3)不適切。
契約期間満了によりテナントが退去する際は、テナント側には建物の撤去や更地での返還の必要はありません。建物はテナントの希望に沿って建てられているため、そのままの状態では次の借主が見つからないリスクがあります。
建設協力金方式とは、土地活用の手法のひとつで、テナントが土地所有者に建設資金を「建設協力金」として差し入れ、土地所有者がその資金で建物を建設し、テナントに賃貸する方式です。
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